Last Updated on 2025年12月15日 by 副業おじさん
「新商品がタダで試せて、お小遣いも稼げる!」 そんな甘い言葉に誘われて、商品モニターに興味を持っていませんか?
確かに、無料で化粧品や食品が手に入るのは魅力的です。
しかし、総務・経理の経験を持つ私から見れば、
商品モニターの多くは「労働力を不当に安く買い叩くシステム」
であり、最悪の場合は「犯罪に巻き込まれる入り口」でしかありません。
今回は、巷に溢れる「モニター副業」の裏側に潜む「見えないコスト」と「法的リスク」について、徹底的に解説します。
これを読めば、数百円のポイントのためにあなたの貴重な時間と個人情報を切り売りすることが、いかに割に合わないかが分かるはずです。
1. 時給換算10円以下?「見えないコスト」の正体
「アンケートに答えるだけで500ポイント!」 一見お得に見えますが、その500円を得るために、あなたが失うものを計算したことはありますか?
① 膨大な「タダ働き」時間
モニターに当選するためには、数多くの案件を探し、長文の応募動機を書き、個人情報を入力する必要があります。
しかし、応募にかかった時間は、落選すれば全て「無駄」になります。
1時間かけて10件応募し、1件(500円)しか当たらなければ、あなたの時給は500円です。
さらに、商品の受け取り、撮影、レポート作成の手間を含めれば、実質時給は数十円〜数百円にまで低下します。
② 金銭的「持ち出し」のリスク
多くのモニター案件は「先に商品を自費で購入し、後でポイント還元」という仕組みです。
- 承認漏れのリスク: ブラウザの設定ミスなどで「承認」されなければ、ポイントは一切入りません。単なる自腹購入です。
- 送料の罠: 家電モニターなどで、返送時の送料(数千円)が自己負担になるケースがあります。報酬より高い送料を払うなど、本末転倒です。
2. 「ステマ規制」と「詐欺」の法的地雷原
2023年10月から「ステルスマーケティング(ステマ)規制」が始まりました。
「広告であることを隠して商品を宣伝する」行為は法律違反となり、モニター参加者もアカウント停止などの社会的制裁を受ける可能性があります。
警察庁も警告する「モニター詐欺」
さらに恐ろしいのは、モニター募集を装った詐欺です。
- 高額商品の契約: 「モニター謝礼で実質無料になるから」と美顔器などの高額ローンを組ませ、数回謝礼を払った後に業者が消える手口。残るのはローンだけです。
- 投資詐欺への誘導: 最初は簡単なモニターで小銭を稼がせて信用させ、その後に「もっと稼げる特別案件がある」と偽の投資サイトへ誘導し、数百万円を騙し取る手口が急増しています。
「タダより高いものはない」という言葉は、現代のネット社会においてこそ真実なのです。
3. 個人情報を切り売りする「デジタル・タトゥー」
モニターサイトに登録するということは、あなたの「住所、氏名、年齢、家族構成、年収」といった詳細な個人情報を企業に渡すことです。
また、提出した写真(自分の顔や子供、自宅の一部)の著作権は、多くの場合企業側に譲渡されます。
数年後、あなたの写真が「知らないダイエットサプリの広告」に使われていても、あなたは文句を言うことができません。
数百円の報酬のために、自分のプライバシーと肖像権を半永久的に売り渡す覚悟はありますか?
4. 結論:小銭拾いより「割の良いボランティア」を
はっきり言います。
商品モニターは、暇つぶしにはなっても、副業にはなりません。
リスクとリターンが見合っておらず、あなたの貴重な人生の時間を安売りする行為です。
もしあなたが、
- 「安全に」
- 「誰の役にも立ちながら」
- 「しっかりとした対価を得たい」
そう考えているなら、企業の言いなりになるモニターよりも、社会貢献性の高い「治験ボランティア」という選択肢があります。
こちらは「労働」ではなく「有償ボランティア」という扱いですが、事前の健康診断(数万円相当)が無料で受けられる上に、参加の負担に見合った「負担軽減費(謝礼)」が支払われます。
ステマの片棒を担ぐより、よほど健全で、賢い選択だと思いませんか?



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